書店に行ったとき
A.ベストセラー本
B.帯も付いていない普通の本
あなたならどちらを買いますか?
「面白い」という要素に、絶対的な基準はありません。しかし有名な賞を受賞していたり、ベストセラーとなり、みんなが面白いと言っている本は、圧倒的に信頼できます。
この心理を、御社のマーケティングにも活かしませんか?
■売れれば売れるほど、また売れる!
どうせお金を出すのであれば、面白い本がいいし、美味しいお店がいいですよね?
私たちが初めての商品を購入する時、その商品に関する十分な情報は、持ち合わせていません。そこで発生してしまうのが、購入前と購入後のギャップです。そのため、何かしらの手掛かりを求め、悪い意味でのギャップを最小限に抑えようとします。
ここで、多くの人がとる安全策が「売れている本を買う」「並んでいる飲食店に入る」という選択になります。「売れている」「混んでいる」ということは、多くの人から高い評価を得ている、と判断したからです。
そのため、私たち人間は、売れている本を買おうとし、並んでいるお店の行列に並ぼうとします。売れる商品は、さらに売れるようになっている秘密は、ここにあったのです。
もちろん売れていない本は面白くないのか?といえばそうではありません。時間がなくて、たまたま入った路地裏の人気のないお店が、想定外の絶品だった!そんなこともあります。ただし、どんなに面白くても、どんなに美味しくても、見つけてもらえず、選んでもらえなければ意味がないのです。
■バンドワゴン効果を利用する
えぇ…でも、うちの商品そんなに売れていないから関係ない…
そう思っていませんか?
心理学に詳しい方は、ご存知かもしれませんが「バンドワゴン効果」というものがあります。これは、先程から触れていた、流行しているという噂や情報が流れることで、それらに対する支持が一層増していく効果のことです。
そこで、逆にいえば「これ売れてます」風な雰囲気を上手く作り出せば、商品が売れていくということです。私たちは、皆がやっているのに、自分だけやっていないこと、取り残されてしまうことに、不安を感じる生き物といえます。
「皆が持っているなら、私も欲しい。取り残されたくない…」という欲求を作り出すのが、バンドワゴン効果です。もちろん嘘や誇大広告はいけませんが、切り口や捉え方を変えてみることで“支持を集めている部分”を見つけることができるかもしれません。
良い意味で、バンドワゴン効果を取り入れられないか?いま一度、商品やサービスの特性に目を向けてみてください。