学習塾の学生募集における広告活動の目的は、「チラシ閲覧」から「問い合わせ」までのアクションを起こさせること。そのためには、たった1度のチラシ配布では、到底効果は期待できません。子どもと保護者の目に“何度も”触れさせて初めて、アクションを起こしてもらえるのです。
■ひとりの入塾生獲得にかかる経費の相場
「学生ひとりを獲得するための入塾経費」を計算したことがありますか?正確な数字を掴むことは難しいものの、年間客単価の約5分の1とされています。そのため、年間客単価が40万円の塾であれば、8万円の経費をかけることで、ひとりの入塾生獲得が期待できます。
■チラシの成功・失敗ラインはどこにある?
配布方法は、折り込みチラシを例に挙げます。先ほどの事例を引き続き使用し、入塾経費は8万円と仮定します。一般的なケースの場合、入塾経費のうち、折り込みに充当される経費は約70%。
つまり、5万6000円分の折り込みチラシを配布し、ひとりの入塾生を獲得することができれば「成功」、それ以下であれば「失敗」ということです。折り込みチラシは、折り込み料までを含めて1枚約5円(B4判1枚当たり)が相場とされているため、1万1200枚を配布して、ようやくひとり獲得できる計算が標準なのです。
■「問い合わせ=入塾」とは限らない
忘れてはいけないのが「問い合わせ」から「入塾」までの間に、離脱者がいるということ。問い合わせをした時の電話対応、面談の印象、入塾体験などをクリアしなければ、入塾には至りません。
クリアできる確率は、大体60%と考えられています。そのため、問い合わせをしてくれた10名のうち、入塾まで行くのは6名。入塾経費が8万円の場合には、5万6000円×6人=33万6000円分の折り込みチラシを配布して、10名が電話連絡、そのうち6名が入塾というざっくり計算ができます。
つまり、年間客単価40万円の塾の場合、問い合わせ電話を1本鳴らすには「3万3600円」、そのためには、チラシを「6,720枚」配布する必要があるのです。
もちろん夏期・冬期は単価が安くなるため、例外といえます。ですが、一度御社の事例に当てはめて計算をして「うちは効果が薄い…」と感じられた場合は、ぜひ青葉印刷へご相談ください。