前回の1回目からかなり期間が空いてしまいましたが、校正記号の紹介第2回です。
今回は「ルビの修正」と「圏点等の指示」です。
ルビを振る対象の文字のことを親文字と呼び、親文字に対してどのようにルビを配置するか、いくつか方法があるのでご紹介します。ルビの変更・削除・挿入だけならその部分だけを書き換えればよいですが、配置方法を変える場合は変更する全体を書き直す必要があります。
〈ルビの配置方法〉
また、横書きでは基本的に文字の中心にルビを振る〈中付きルビ〉を使いますが、縦書きの場合は、親文字の上部に頭を揃える〈肩付きルビ〉などの配置方法もあります。ルビは配置方法よってのルビの指示記号があるので、また次の機会にご紹介します。
圏点(傍点)は文章中の文字を強調したり注意を引いたりする時に使用される記号です。傍線・下線も圏点(傍点)と同様に文字の強調や注意を引くのに使われます。横書きに使用するのが下線、縦書きに使用するのが傍線です。傍線・下線の指示は線の位置が曖昧にならないようにしっかり表記することが大事です。
よりよい印刷物を作成するための「校正」の道はまだまだ続きます。
次回は「文字書式の変更」について紹介します。